「永代納骨堂」完成のお知らせ並びにご利用のご案内

 激しく移り変わる社会情勢の中で、旧来の伝統を守り壇従中心に継承されているお寺も、時代の要望に対応を迫られる昨今となりました。
 當にも、お檀家の方々のみならず、地域住民の方々から様々な仏事に関するお問い合わせが年々増えております。お問い合わせの多くは、現代社会に生きる人々ならではの疑問や悩みであり、時代の移り変わりを強く感ぜずにはおられません。最近とりわけ多いのが、”跡取り”いわゆる後継者のなくなる家の問題であり、それに関わる墓地とお遺骨の事です。伝統的な墓とされる、三層の石塔の形式は江戸時代に発生しましたが、土葬の時代に一般的であった個人墓から家墓への変化が始まったのは明治の終わり頃からとのこと。昭和に入って「○○家先祖代々の墓」が普及して一般化したのでした。これは家代々の継承を考えると誠に理にかなっているのですが、時代の流れ、移り変わりは再び個人墓の復活を要求し始めました。つまり、生涯独身者や、離婚や他の事情でひとり暮らしを余儀なくされた方、また、子供を持つことを考えない人等など、お墓の継承者を持たない人々のお墓が必要となってきたのです。それらの方々が最も心配されるのは、二代、三代後の後継者が途絶えたときのことです。當院では、万が一、後継者が途絶えても、末永くご供養ができますよう、「永代納骨堂」を建設してお遺骨をお納めし、手厚くお守りいたします。(納骨については、宗教・宗派を問いません)當院永代納骨堂にご納骨頂いた方々は、無縁仏になることは絶対にありませんので、ご安心ください。
 そして「納骨堂」の建設場所は庫裏東、裏山の開山堂の右下側です。納骨堂には、中央にご本尊釈迦牟尼仏を安置しており、三百六十五日いつでもお参りできます。また、春秋のお彼岸、お盆などの年中行事などご供養を欠かすことなくお勤め致します。

昨日ありしは今日の夢
うつつに見ゆるみ姿は
心の中の影にして 合わせる掌こそ真なる


※「永代納骨堂」の詳細についてお問い合わせ、お申し込みは、當院へお願い申し上げます。